サラリーマンの「年功序列」について考えてみた。

よく言われる「年功序列」というのは、日本の会社において年齢を重ねるにつれて給料が高くなり、

地位も高くなるというもの。

年功序列な会社では、20代が40代の給料を超えることはないでしょう。

これなんでなんだろ?とふと疑問になり、同じ会社で若者が勝つためにはどうすればいいか考えてみました。

条件としては、金融系ではなく、出来高報酬がない、昭和スタイルが残る会社のイメージです。

まず、年功序列で給料が上がるロジックはどんなものか?

 ①経験値が積み上がっていくのに比例する

 ②年齢がいくにつれて家族が増え、必要なお金が多くなるから合わせられてる

 ③会社を辞めにくくするため

 

①の経験値については、就業累積時間が長く知識を蓄積していれば給料も高いということ。

ドラクエでいうと、プレイ時間が長く、しっかりモンスターとも戦闘してレベルを上げていっている

って感じですかね。

1日8時間 x 220日/年 = 1,760時間 (73.3日)

1年で結構な時間ですね。先に入社している人に時間については勝てないでしょう。

さらに上の計算は少し前の時代には、おそらくこうなります。

1日12時間 x 235日/年 = 2,820時間 (117.5日)

今は「ワークライフバランス」が叫ばれて、平均的に以前よりは労働時間が短くなっているためです。

知識が増えているかどうかは個人次第でしょうけど、時間をかけているという意味では先人には勝てそうにありません。

 

②については、日本の慣習からくるものというイメージです。

年齢が高くなると、子供も大きくなって、食費、学費やらでお金かかるやろう、そんなことを心配しなくていいように

会社が社員の家族の面倒まで、金銭面では見てあげるよ、みたいな感じですかね。

この考え方だと、若者が勝つためには、若者は早く家族を増やす必要がありますね。

もちろん1人だけではダメで、社会全体で平均的に増えないと会社は動かないでしょう。

人が減りつつある状況では、この場合でも若者は勝てないでしょう。

 

③については、会社は他の会社に移ってほしくないために、給料をあげておいて、ふと転職を考えたときに

今まで築いてきたものを捨てられるのか?というところで判断しにくいようにしている、というところですかね。

これについては、転職のやり方次第で収入はあがるので若者に勝機ありです。

 

結論としては、年功序列の会社で、「若者は勝てない」ということですね。

どんなに頑張って、年老いた人よりも仕事ができるのに・・・と同僚達に認められても、

収入では年老いた人に勝てることはないでしょう。

勝つためには、同僚達より20倍以上仕事ができ、年老いた人より10倍以上仕事ができ、

人望も将来性も感じられて、こいつをマネージャーに置いたら、上役の方たちが楽だろうなと

思われるような人材になること。ここまでしないと勝てそうにありません。

そんな努力までして勝つ必要があるのか?はその人次第でしょうけど。

ある意味その会社の未来に投資しているようなものですね。

ここまで頑張らなくても、会社が存続して上司連中から嫌われなければ、安定という意味では良い働き方だとは思いますので悪いことばかりとは思いません。

ただ、若者の収入は20年後からついてくるので頑張ってと言ってるようなものなので、やる気がでるのか?と言えば、収入面ではやる気はでないでしょう。

収入面ではなく、その会社の未来か、担当する分野で自分が成長するために有益ならやる気がでるのでしょう。

※ここに書いているのは個人的な考えですので、数値などに何の根拠もありません。私の感覚によるものです。